空間はその人の今を物語る

こんなふうに感じたことはありませんか?

久しぶりに誰かの部屋に入った時、
「あれ、なんだか心地いいな」
と感じること。

大きく模様替えをしたわけでもない。
何か特別なことをしたわけでもない。

なのに、空気が少し変わっている。

実は、1か月ぶりに
娘の暮らすワンルームに泊まりました。

私が部屋に入った時、
娘はまだ帰っていませんでした。

けれど、部屋に入った瞬間、
1か月前に来た時と違う、
と感じました。

「ああ、なんだか心地いい」

何が違うのだろうと
部屋を見回しているうちに、
娘の暮らし方が
この居心地を作っているのだと思いました。

本人がそこにいなくても、
選んでいるものや、
食べることへの向き合い方、
毎日の過ごし方が、
空間全体に残っている。

改めて、そう感じました。

特にワンルームは、
暮らし方がよく表れます。

寝る場所。
食べる場所。
くつろぐ場所。
考える場所。

そのすべてが、
ひとつの空間の中にあります。

どんなふうに毎日を過ごしているのかは、
人がいない時の方が
実は、よくわかる時があります。

冷蔵庫を開けると、
納豆や豆腐、鶏むね肉がありました。

平日のごはんやお弁当のために、
下ごしらえされた野菜が
一食分ずつラップに包まれていました。

土日のお休みに、
少しずつ準備している様子が伝わってきました。

しばらくして、
娘が「ただいま」と帰ってきました。

夜の10時を過ぎていました。

会社で遅くまで一生懸命頑張って、
くたくたになって帰ってきたはずです。

それでも、
娘はとてもいい顔をしていました。

疲れていないわけではないと思います。

けれど、その顔を見た時、
部屋に入った瞬間に感じた心地よさと、
娘の今の姿がつながった気がしました。

暮らしは、
その人の今をリアルに映し出します。

忙しい毎日の中でも、
丁寧に自分の暮らしを整えること。

その積み重ねが、
部屋の空気にも、
帰ってきた時の表情にも、
出ているのかもしれません。

心地よい空間は、
豪華な家具やインテリア以上に、
そこで暮らす人の毎日で
作られていく
のだと感じました。

部屋は、
思っている以上に、
その人の今を物語っているのかもしれません。

家に帰ったら、
自分の部屋を少しだけ
見回してみたくなりました。

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この記事を書いた人

片山友見のアバター 片山友見 夢育の母

住宅設計プランナー歴35年!夢実現できる住まいを形にする「夢育の母」建築士。建設会社を営む両親のもと、家づくりが身近な環境で育ち宮大工工務店に嫁ぐ。自ら設計した検証住宅で住職一体の暮らしを続けながら、お客様の家の設計をする中で、住まいが性格や家族関係に与える大きな影響に着目。その経験を活かし住まいの悩みを解決するコンテンツを多数開発。書籍5冊を出版し住まいの情報発信にも力を入れている。

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