こんなお悩みはありませんか?
老いて、少しずつ小さくなっていく親の姿を見ると、
あとどれだけ一緒にいられるのだろうと、胸がいっぱいになる。
親のことを大切にしたい。
できることなら、優しくしたい。
それなのに、近づくほどイライラしてしまう。
何気ない一言に傷ついてしまう。
つい強い言い方をして、あとから自分を責めてしまう。
親子だからこそ、
簡単に割り切れない感情があります。
親の「わからない」が重く感じる時
たとえば、親から何度も
「わからない」
「できない」
「やってほしい」
と言われる。
もちろん、本人に悪気はないのかもしれません。
でも、頼まれる側も、
簡単にできているわけではありません。
調べて、考えて、段取りして、
責任を持って動いている人にとっては、
その一言がとても重く感じることがあります。
「また私がやるの?」
「私だって、わからないなりに必死なのに」
そんな気持ちが、心の奥から湧いてくることがあります。
本当は、親を責めたいわけではない。
もっと穏やかに関わりたい。
優しくしたい。
でも、近づきすぎると、
自分の中にしまっていた疲れや、
長年我慢してきた感情が出てきてしまうのです。
優しくするために、距離を整える
そんな時に大切なのは、
もっと頑張って優しくしようとすることではなく、
少し距離を整えることかもしれません。
親を大切にすることと、
親のすべてを背負うことは違います。
手伝うことと、
全部を引き受けることも違います。
「ここまではできるけれど、ここからは難しい」
「今は余裕がないから、少し時間をおきたい」
「全部は無理だけれど、ここだけなら一緒に考えられる」
そんなふうに境界線を作ることは、
冷たいことではありません。
むしろ、関係を壊さないために必要なこともあります。
ただ、その境界線をどこに引けばいいのか。
それが、とても難しいのです。
いつか親との別れの時に、
「あの時、もう少ししてあげたらよかった」
と後悔したくない。
でも、親がかわいそうだと思って近づきすぎると、
自分が傷つき、疲れ、
そしてまた怒ってしまう。
その繰り返しを、
もう終わりにしたいと思う今日この頃。
自分の暮らしに余白をつくる
けれど、改めて考えてみると、
親との距離感に、これという正解はないのかもしれません。
親の性格も、
これまでの関係も、
今の暮らし方も、
人それぞれ違うからです。
ただ一つ、今思うのは、
自分のコンディションを整えておくこと。
仕事でいっぱいいっぱいになっていたり、
生活に無理が重なっていたりすると、
親の何気ない一言にも、心が強く反応してしまいます。
「私だって、こんなに頑張っているのに」
「これ以上、何をすればいいの」
そんな気持ちが出てくる時は、
親との距離だけでなく、
自分の暮らしの余白も足りなくなっているのかもしれません。
突き放したいわけではない。
でも、自分を壊してまで背負い続けることも違う。
親に優しくできない自分を責める前に、
まずは自分の体と心を整えること。
無理をしすぎないこと。
自分の生活を、少し軽くしてあげること。
それが、親に優しくするための
最初の一歩なのかもしれません。
「私は冷たいのではない。
少し、背負いすぎていただけ」
今日は、朝から母に怒ってしまった自分にも、
そう言い聞かせています。
親を大切にすることと、
自分の心を守ること。
そのちょうどいい形を、
私もまだ探している途中です。
同じように悩んでいる方と、
少しずつ一緒に考えていけたら嬉しいです。

