孫が行きたくなる祖父母の家

祖父母の家で、子どもが安心した表情で過ごしているやさしい水彩画風のイラスト

「孫が来なくなったんです」

ある住まい相談の中で、
そんなお話を聞きました。

とてもよく孫の面倒を見てきたおばあちゃん。
時間も使い、体も使い、できることをたくさんしてきた。

ところが孫は、
別のおばあちゃんの家に行きたがるそうです。

それを聞き、ショックで
落ち込んでしまったとのこと。

でも、この話には、
暮らしの中で大切なヒントがあるように思います。

孫が行きたくなる祖父母の家は、
何か特別なものがある家とは限りません。

高価なおもちゃがある。
毎回どこかへ連れて行ってくれる。
たくさん買ってくれる。

そういうことだけで、
子どもの心が動くわけではありません。

私自身も、子どもの頃、
おばあちゃんの家に行くのが大好きでした。

でも、そのおばあちゃんが
何か特別なことをしてくれたわけではありません。

ただ、話を聞いてくれました。

そこに行くと、
なぜかほっとする。

何かを頑張らなくてもいい。
ちゃんとしていなくてもいい。

そんな空気があったのだと思います。

子どもは、大人が思っている以上に、
その場の空気を感じています。

ここにいると安心できる。
話を聞いてもらえる。
急かされない。
自分のペースでいられる。

そんな場所には、
自然と足が向きます。

ただ、愛情が深いからこそ、
つい心配になって、

「ちゃんとさせたい」
「困らないようにしてあげたい」

そんな思いから出た言葉でも、
子どもにとっては、
少し緊張することがあるのかもしれません。

大人から見れば、
それは心配であり、愛情かもしれません。

でも子どもから見ると、
「ちゃんとしていないといけない」
と感じてしまうこともあります。

孫に好かれるために、
甘やかす必要はありません。

何でも買ってあげる必要もありません。

大切なのは、
その子がその家で
「そのままの自分でいても大丈夫」
と思えること。

祖父母の家は、
特別な遊び場でなくてもいい。

ただ、話を聞いてくれる。
急かさずに待ってくれる。
今の自分を受け止めてくれる。

そんな空気があるだけで、
子どもにとっては
「また行きたい場所」になるのだと思います。

家は、

そこにいる人の言葉。
表情。
見守り方。
待ち方。

そのすべてが、
子どもにとっての居心地になります。

もし、孫が来なくなったことで
寂しさやショックを感じている方がいたら、
まずは、これまで頑張ってきた自分を
責めないでほしいと思います。

面倒を見てきた時間も、
心を配ってきたことも、
決して無駄だったわけではありません。

ただ、これから少しだけ、
「何をしてあげるか」よりも、
「どんな気持ちで迎えるか」に
目を向けてみる。

話を聞く。
急かさずに待つ。
できていないところより、
今のその子を見てあげる。

それだけで、
家の空気は少しずつやわらかくなっていきます。

子どもにとって、
また行きたくなる場所は、
立派な場所ではなく、
ほっと息ができる場所なのだと思います。

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この記事を書いた人

片山友見のアバター 片山友見 夢育の母

住宅設計プランナー歴35年!夢実現できる住まいを形にする「夢育の母」建築士。建設会社を営む両親のもと、家づくりが身近な環境で育ち宮大工工務店に嫁ぐ。自ら設計した検証住宅で住職一体の暮らしを続けながら、お客様の家の設計をする中で、住まいが性格や家族関係に与える大きな影響に着目。その経験を活かし住まいの悩みを解決するコンテンツを多数開発。書籍5冊を出版し住まいの情報発信にも力を入れている。

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