「優しくしたいのに、できない」
そんな関係に悩んでいませんか?
親だから大切にしたい。
本当は、もっと穏やかに接したい。
でも実際には、
一緒にいるとイライラしてしまう。
何気ない一言に引っかかってしまう。
気づけば、距離を取りたくなっている。
そしてそんな自分に、
どこかで罪悪感を感じてしまう。
実はこれ、
とても自然な感情です。
無理に優しくしようとすると、
心がついていかなくなることもあります。
これまでのご相談の中でも、
同じようなお悩みを聞くことが少なくありません。
親孝行したいのに、
会話のズレや思い込みが重なって、
関係が悪くなってしまう。
老いて小さくなった後ろ姿を見ると、
「かわいそうだな」と思う反面、
一緒にいると、どうしても疲れてしまう。
本当は優しくしたいのに、できない。
そのことが、何よりも苦しい。
そんな声を、何度も聞いてきました。
この苦しさの正体は、
「理解できてしまうのに、受け止めきれない」こと。
そして、
「変わってほしいのに、変わらない現実」への葛藤です。
ここで、大切にしてほしいことがあります。
それは、
優しさには、距離が必要だということ。
ずっと近くにい続けると、
違和感やストレスが積み重なり、
やさしさそのものが消えてしまいます。
でも、少し距離をとることで、
必要なときに穏やかに関われるようになります。
だからこそ大切なのは、
関係を深めることではなく、整えること。
たとえば、
・長時間一緒にいない
・用事のあるときだけ関わる
・分かり合おうとしすぎない
そんな小さな工夫で、
関係は、ずいぶん楽になります。
そして、もうひとつ。
「優しくできない自分」を、責めないでください。
それは、優しさが足りないのではなく、
無理な距離にいるサインです。
人は、環境によって心の状態が大きく変わります。
住まいの距離、過ごす時間、関わり方。
その“関係の設計”を少し見直すだけで、
気持ちは少しずつ整っていきます。
無理に頑張って近づくより、
少し離れて、やさしくいられる距離を見つけること。
それも、ひとつの優しさです。
そしてこれ、
誰かに向けて書いているようで、
本当は、私自身が一番必要としている言葉かもしれません。
私と母は、正反対の性格です。
価値観も違います。
なのに、隣に住んでいます。
うまくできない日もあります。
優しくなれない時もあります。
ときには、なんで?こんなことするの?と
強い気持ちが出てしまうこともあります。
それでもいいと、
少しずつ思えるようになりました。
だから今日も、
少しだけ距離をとって、やさしくいられる自分を選ぶ。
そんな一日にしていきたいと思います。
もし今、同じように苦しんでいる方がいたら、
ひとりではありません。
私も、同じです。
ご一緒に、心地よい距離を整えていけたら嬉しいです。

